2009年現在、シェアハウスの市場規模は決して大きなものとはいえません。どちらかといえば大手の参入しにくい、ニッチな市場ということができます。これは、運営や管理に独自のノウハウが必要であることに加え、とくに年齢層の高い世代において認知度がまだ十分ではないことなどが原因と考えられます。とはいえ、直近における市場規模の拡大は目覚ましいものがあります。
首都圏のシェアハウス(ゲストハウス含む)の室数(ベッド数)は、2000年末時点で700弱だったのに対し、2007年末時点では7000弱と、8年間でほぼ10倍もの増加を見せています。また、地域別の物件数を見ると、首都圏一都三県の中で約8割が東京都に集中していますが、物件規模としては比較的小型の物件が多く、逆に神奈川・千葉・埼玉県には大型物件が多いという傾向が読み取れます(※)。
※ひつじ不動産「ゲストハウス白書2008」参照