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【アスベスト】〔建築・不動産〕

石綿ともいう。耐久性に優れた素材で、熱や薬品にも強く、安価で加工しやすいなどの性質からさまざまな用途に使用されてきた。建築素材としては断熱材、保温材、耐火材等に大量に利用された。

だが、アスベストの繊維は肺に吸入されると肺がんや中皮腫の原因となることが明らかになったため、1975年にアスベストの吹き付け使用が禁止された。以後、段階的に規制が強化され、2006年より全面的に輸入・製造・使用等が禁止された（一部の例外を除く）。

建築物の解体時には、使用されていたアスベストの四散を防止するため、作業方法等に一定の基準が定められている。また、重要事項説明時には、宅建主任者に対してアスベスト調査の有無ならびに調査内容についての説明が義務づけられている。



【インカムゲイン】〔金融〕

資産運用や投資に対する成果（リターン）のうち、資産を手放さず保有し続けることで安定的・継続的に得られる収益を指す。株式投資であれば配当金、債券なら利子、預貯金等であれば利息収入、投資信託等の場合は収益分配金、そして不動産投資の場合は賃料収入などがインカムゲインである。元本に対する１年間のインカムゲインの割合をパーセンテージで表したものが「利回り」であり、収益性の指標とされる。また、インカムタックス（income tax）といえばは所得税。

インカムゲインが保有し続けることで得られる現金収入なのに対して、転売・譲渡などで得られる利益をキャピタルゲイン（譲渡益）といい、インカムゲインとキャピタルゲインの合計をトータルリターンという。



【インテリア】〔建築・不動産〕

本来は「建物の内部空間全体」を意味し、天井や壁、床なども内装材もインテリアに含まれる。ただし、一般的には家具・調度品のみを指して「インテリア」と呼ばれる場合が多い。



【ALC】〔建築〕

軽量気泡コンクリート（Antoclaved Light Weight Concrete）のこと。ALC製のパネルを使用した建築構造をALC造という。工場でセメント等に発泡剤を混ぜ、高温高圧の状態で養生したコンクリートで、軽量でありながら強度があり、耐火性・遮音性に優れている。高級戸建住宅の外壁や間仕切りなどに使用されるほか、最近では賃貸マンションでもALC造が増えてきている。



【HRC】〔建築〕

高強度コンクリート（Hard Reinforced Concrete）のこと。設計基準強度が大きく、コストダウンや工期短縮などのメリットもある。



【エクイティ】〔金融〕

返済期限が定められていない株主資本。新株や新株予約券付社債の発行などにより調達され、投資家はその資金が利益の拡大に貢献する投資に充当されるように監視を必要とする。これに対して、返済期限が定められたデッドという物もあり、一般に、エクイティファイナンスのほうがハイリスク・ハイリターンであるといわれている。



【エクステリア】〔建築・不動産〕

本来は「建物の外観または建物の外壁」を意味するが、一般的には、建物の外まわりに設置される工作物（戸建であれば門扉、塀、生垣、庭等）までも総称して「エクステリア」と呼ぶことが多い。



【LDK】〔不動産〕

リビング・ダイニング・キッチン（居室兼食事室兼台所）のこと。「不動産の表示に関する公正競争規約（表示規約）」によれば、不動産広告中に「LDK」と表示するためには「居室兼食事室兼台所として使用できるだけの広さと機能を備えていることが必要」であるとしている（第15条第25号）。ただし、具体的など広さの規定は、この表示規約では定められていない。



【オリジネーター】〔金融〕

原資産保有者、資産譲渡人ともいう。 不動産を証券化する際、証券化の対象となる不動産、不動産信託受益権、不動産担保債権などを証券の発行に当たるSPC等に譲渡する者を指す。オリジネーターは証券化を推進する者と同一の場合もあり、いったん不動産を譲渡した上で改めて同じ不動産を賃借する場合もある。