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第22回 遊休不動産シェアハウス活用術その6

記録破りの猛暑が続くなか、8月24日にはロンドン外国為替市場で一時1ドル83円台をつけるなど、15年ぶりの円高水準となりました。一方、9月1日の民主党代表選を控え、政局もここしばらく不安定な状況が続いています。また、不動産業ではほとんど見られないものの、他業種では9月期決算の企業も最近はずいぶん多くなり、この時期は財務・経理担当者にとって何かと繁忙を極めていることと思います。以前、当コラムでも一度取り上げていますが、国際会計基準の導入を背景に、今年3月期から新たに賃貸等不動産の時価開示が始まっています。9月期決算の企業では、この点でも今年は特に苦労されている担当者が多いのではないでしょうか。

さて、ここしばらく遊休不動産のシェアハウス化について論じて参りましたが、不動産市場といい金融市場といい、市況はめまぐるしく変化しています。特に近年はドラスティックな変化が立て続けに起こり、国内での出来事のみならず、海外での出来事が短時日で国内に波及する例も珍しくありません。こういうことは、結果が出た後から見ると、ついつい「何を分かり切ったことを……」などと考えてしまいがちですが、ほんの2〜3年前、リーマン・ショックに先がけて、国内のいわゆる新興不動産会社がバタバタと倒産していったのは記憶に生々しいことと思います。あの突発倒産直後、何人かの経営者にお話を伺いましたが、いずれも「直前まで、市場にも社内にもこれといって予兆は見られなかった」という趣旨の見解を示されていたのが印象的でした。不動産と金融について最新の理論を学び、10年以上にわたって現場で結果を出してきた「その道のプロ」でさえ、渦中においては状況を見誤るのです。ましてや、他に本業を持つサラリーマン大家さんの身であれば判断ミスがあっても当然のこと。くれぐれも己を過信することのないようご自戒ください。

どのような状況下にあっても常に的確な判断を下せるようになるためには、日頃からの情報収集とともに、謙虚に「学ぶ」姿勢が重要です。折しも、季節は「学びの秋」。たとえば……。

東京都は8月24日、「東京の土地2009(土地関係資料集)」を都民情報ルーム刊行物販売コーナーで販売開始しました。これは、東京の土地に関する価格の推移や利用状況、土地にかかわる各種の最新情報を掲載したもの。570円と価格も手ごろなので、勉強のために1部購入されては如何でしょう。

また、(社)日本不動産学会が9月28日(火)、設立25周年記念シンポジウム「不動産市場における高齢者の住まいの安心を考える」を開催します。参加費は無料。今後の展開として高齢者向けのシェアハウス活用をお考えの方には興味のあるテーマかもしれません。

不動産関連では10月〜11月にかけて特にこの種のイベントが多く、各地でセミナーや講習会が開かれています。日頃チェックされているニュースサイトやメールマガジンなどでも、この季節には目にされることが多いでしょう。シェアハウスは不動産業界の中でも特にニッチな市場を形成しているため、シェアハウス経営に特化したイベントはそれほど多くありませんが、ひつじインキュベーション・スクエア(ひつじ不動産)が今年7月に立ちあげた民間資格「シェア住宅管理士」の第2回講座を開催するなど、さらに注目が高まりつつあります。また、当コラムを連載しているサラリーマン大家さん倶楽部でもシェアハウス経営セミナーを随時開催中であり、機会があれば一度足を運ばれることをお勧めします。セミナー自体の内容はもちろんのこと、不動産会社・管理会社等との人脈の形成、同じサラリーマン大家さん仲間とのネットワークづくりなど、のちのち必ずお役に立ちます。

次回からは、また新しいテーマに入りたいと思います。
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